【観た映画】アダムス・ファミリー
【観た映画館】ワーナーマイカル宇多津
【出演】アンジェリカ・ヒューストン ラウル・ジュリア クリストファー・ロイド クリスティーナ・リッチ
【監督】バリー・ソネンフェルド
【データ】1991年製作・アメリカ映画・上映時間1時間40分
【管理人のひとことコメント】
後に「バッファロー'66」で大人の魅力を醸すクリスティーナ・リッチの子役がとってもかわいい!
耳に残るテーマ曲とゴシック的舞台で異世界をコミカルに演出
アメリカでの初公開当時、空前の大ヒットとなった「お化け一家」の映画。
今でもいろんな場面で使用される、誰でも知ってるおなじみのテーマ曲に加えて、
MCハマーの主題歌も大ヒットで、日本でも一大ブームとなりましたね。
悪趣味で残忍な性質を持つお化けのアダムス一家を、
人間とは異なった価値観を持つ別の生き物として描く事で、
彼らが非常に大事にする家族の絆をより一層浮き彫りにし、
残酷な行動は笑いに転換されます。
観ている方は、だんだんと彼らの価値観を受け入れて、
愛おしく感じ始め感情移入をしてしまう、
という不思議な感覚。
全くジャンルは違うのですが、マフィアのファミリーを描いた傑作
「ゴッド・ファーザー」と同じような感覚ですね。
反社会的行動を繰り返し、人を殺す事も躊躇しないマフィアが、
一番大事にするのは「家族の絆」。
ある意味、これも異生物の物語とも言えます。
バリー・ソネンフェルドって優しいゲテモノ使い?
ティム・バートンの作風にも似てますね。
異形のモノに対する愛情が溢れてます。
でも、ティム・バートンが異形の物の悲哀を時に切なく、
時に残酷、時には皮肉たっぷりに描いたりするのに対し、
バリー・ソネンフェルドの描き方はすごくハートウォーミング。
優しいゲテモノ使い?なんですよね。
これは監督が一貫して持っている感覚だと思います。
後に監督する「メン・イン・ブラック」も同様の異生物モノで、
ゲテモノや気持ち悪い演出がいっぱい出てきて、
ヒップなノリのクールな映画っぽいテイストなのですが、
最後は「ええ話」になってるんですよね。
きっと、上品な人なのでしょう。
アダムス・ファミリー以前にもこのタイプの映画はあったかもしれませんが、
惜しげもなく製作費を投入し当時最先端のSFX技術を駆使して作られた事もあり、
「ホラー・コメディ」というジャンルを一躍メジャーにし、
その後の様々な作品のさきがけとなった映画のような気がします。
そして、
今仕入れた情報ですと、なんと2019年10月にアニメ版映画が公開されるとの事。
今回この記事を書いたのも、アダムス一家の霊的な導きかもw
Amazonプライム・ビデオで観られます。