【観た映画】ビバリーヒルズ・コップ
【観た映画館】佐世保カズバ映劇
【出演】エディ・マーフィ リサ・アイルバッカー ジャッジ・ラインボールド
【監督】マーチン・ブレスト
【データ】1984年製作・アメリカ映画・上映時間1時間45分
【管理人のひとことコメント】
当時、サントラをレコードからダビングしたカセットをレンタル店から買って、猿のように聴いてました。
エディ・マーフィのマシンガントークとMTV
昭和の終わり頃、MTVが音楽の「プロモーションビデオ」という物を流行させて、
MTV的な演出の映画がサントラとセットになって大ブームを巻き起こした時代がありました。
1983年公開の「フラッシュ・ダンス」から始まる、そんな映画サントラブームの中でも、
「ビバリーヒルズ・コップ」は、社会現象を巻き起こすほどの超ヒット作となりました。
何せ、「アクセルF」というハロルド・フォルターメイヤー作のインストゥルメンタル曲が、
全米第3位を獲るという快挙を成し遂げたぐらいですから、その熱狂ぶりは度を越してましたね。
エディ・マーフィのマシンガントークは、日本語翻訳ではなかなかニュアンスが伝わりにくいのに、
映画館での爆笑を誘っていました。
まさに彼の出世作となった映画で、その後3作目まで製作されるシリーズとなっています。
公開当時、全米でとんでもないヒットを記録した映画として上陸したのですが、
日本では配給収入10億円程度だったので「そこそこヒット」だったんですかね。
日本では、言葉の壁を越えて笑いを巻き起こす事は出来たんですが、
大爆笑とまではいかなかった感じ。
映画としてはまあ面白かったんですが、エディ・マーフィのマシンガントークと、
MTV的な映像のスピード感と程よいアクションが化学反応を起こした、
という方が強いかも知れません。
POPなノリが心地よくて、観終わった後は爽快感が広がりましたね。
今となってはどんなストーリーだったか全く思い出せませんがw
アナログ・レコードという媒体の転換期に起こったサントラブーム
今の時代、人気アーティストを集めてスペシャルなサントラを作る事は
珍しくもなんともないですが、当時の映画業界としては画期的な出来事でした。
まず、ダンス映画の「フラッシュダンス」「フットルース」が火をつけて、
「ゴーストバスターズ」の大ヒットを受けて「ビバリーヒルズ・コップ」。
それから多くの映画へと続いていったサントラブームは、
下降トレンドを辿っていた映画産業を救ったメディアミックス戦略の走りなのです。
逆側の音楽産業について当時の状況を思い出してみると、
ちょうどアナログ・レコードからデジタル・コンパクトディスク(CD)に媒体が
移行していく頃に重なります。
僕には、映画のサントラがどちらにどんな影響を与えたかわからないのですが、
この「ビバリーヒルズ・コップ」のサントラ盤は、レンタルレコード店がレコードから
ダビングしたカセットテープを買って聴いていた、という事は覚えています。
その頃は、レンタル・レコード店がレンタル用のレコードをカセットテープにダビングした物を、
手書きのインデックスをつけて売っていました。
今やれば確実に通報されるレベルの違法行為ですが、
当時はメジャーなレンタル・レコード店が普通にやっていましたからね。
街の電気屋には、違法ダビングした映画のビデオがレンタルされてましたし。
昭和の末期、ゆるい時代でした。
なんと「ビバリーヒルズ・コップ4が2020年公開」という情報を入手しました。
ただ、エディ・マーフィがOKを出したという事はわかっているけど、
スタッフ・キャストは全くの未定との事なのでポシャる可能性が大かな、とも思います。
何せ、彼も年ですしね。
Amazonプライム・ビデオで観られます。